新入社員が入社前に書いた「志望理由書」は、自分の考えを言葉にする、社会人としての最初の“言語化”の機会だったとも言えます。
この「自分の考えを整理し、他者に伝わるように表現する力」―つまり言語化能力は、入社後の業務でも重要な役割を果たします。
ビジネスの現場では、日報、報告書、メール、チャットなど、文章でやりとりする場面が日常的にあります。
しかし、「言いたいことが伝わらない」「報告にまとまりがない」「表現がきつく感じられる」といった課題もよく見られます。
それらの根本的な解決策が、まさに言語化能力の向上なのです。
なぜ、新入社員に“言語化能力”が必要なのか?
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書くことは「考えること」
言語化には、情報の整理や論理的な構成が求められます。
つまり、書く訓練を通して、自然と思考力・理解力も鍛えられていきます。
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誤解のない文章が、信頼をつくる
同じ内容でも、「どう書くか」で伝わり方は大きく変わります。わかりやすく、丁寧な言葉選びが信頼を生みます。
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フィードバックを受ける準備が整う
的確に自分の意見や悩みを言語化できる新入社員は、上司や先輩からも的確な支援を受けやすく、成長が早くなります。
“書ける新入社員”はここが違う
現場で評価される新入社員の共通点として、以下のような点が挙げられます。
- 報告メールが要点を押さえ、簡潔明瞭
- 「なぜそう考えたか」を言語化できる
- 読み手の立場を想定して書かれており、誤解が少ない
こうした力はすべて、「考えをまとめ、伝える力=言語化能力」の賜物です。
履歴書の志望理由書に込めた思いを、入社後も「伝える力」として形にしていく――。
それは、本人のキャリアを支える土台であり、現場を支える力にもなります。
第一学習社では、新入社員の言語化能力の向上を目的に、e-learning形式の『ビジネス言語力講座』を提供しています。
一朝一夕で身につくものではありませんが、意識して学び始めた人から、確実に差が生まれていきます。
ぜひ配属後のフォローや自己学習の一環として、ご検討ください。