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PR文書の極意!「伝わる」文章作成3つのコツ

新しいサービス、大切なイベント、あるいは社内での重要な取り組み。私たちは日々、誰かに何かを伝え、行動してもらうための「PR文書」を作成しています。でも、「一生懸命書いたのに、全然読まれない…」「どうすればもっと伝わるの?」と感じることはありませんか?

ただ情報を並べるだけでは、読者の心には届きません。ここでは、読み手の心を掴み、期待する行動を促すためのPR文書作成の3つのコツをご紹介します。

1. 読者が「自分ごと」と感じる導入で引き込む

PR文書は、読み手が「これは自分に関係ある話だ」と感じなければ、すぐに閉じられてしまうものです。まずは、読者の状況や潜在的なニーズに寄り添い、読み進めてもらうための「フック」を意識してみましょう。

具体的な状況を提示する
  • 「連日の猛暑、屋外作業だけでなく室内でも危険が潜んでいます。」(例:熱中症対策)
  • 「毎日の献立、マンネリ化していませんか?」(例:新レシピサービスのPR)
  • 「もう、資料作成に深夜まで残業するのはやめませんか?」(例:業務効率化ツールのPR)
読者の不安や疑問を代弁する
  • 「法律で義務化されたけど、具体的に何をすればいいの?」

  • 「この商品、本当に自分の悩みを解決してくれるの?」

  • 「イベントに参加したいけど、どんなメリットがあるんだろう?」

読者が「まさに自分のことだ!」と感じるような、具体的なシーンや、彼らが抱えているであろう悩み・疑問を冒頭で提示してみるのがおすすめです。感情に訴えかける言葉を選ぶと、さらに引き込みやすくなります。

2. 専門用語は避け、具体的な行動へと導く言葉を選ぶ

どんなに素晴らしい内容でも、伝わらなければ意味がありません。PR文書では、誰にでも理解できる平易な言葉を選び、読者に「何をすればいいのか」を明確に提示することが重要です。

専門用語を避ける・平易な言葉に言い換える
  • リスクアセスメントの実施により、コンプライアンスを強化します」ではなく、「事故を未然に防ぎ、皆さんが安心して働けるよう、危険な場所や作業を事前にチェックします」のように、平易な言葉に言い換えます。
  • 電解質飲料」ではなく「スポーツドリンクや経口補水液」と書く。
行動へと繋がる具体的な指示
  • 「詳細はこちら」だけでなく、「今すぐ資料をダウンロードして、業務効率化の第一歩を踏み出しましょう。」のように、次の行動を具体的に促す表現が有効です。
  • 「アンケートにご協力ください。」だけでなく、「7月20日までにウェブフォームからアンケートにご回答いただくと、抽選で〇〇をプレゼントします。」と、期限や特典を加えて具体性を高めましょう。
読者のメリットを明確にする
  • 「このシステムを導入すればコスト削減に繋がります」だけでなく、「年間〇〇万円のコストを削減し、浮いた予算で新たな投資が可能になります!」と、具体的な数値や将来像を示すとより響きやすくなります。
  • 「新サービスは便利です」ではなく、「家事の時間を半分に短縮し、趣味の時間を増やせるかもしれません!」のように、読者の生活がどう良くなるかを強調してみましょう。

読者がすぐに実践できるような、シンプルかつ具体的な表現を心がけてみてください。行動のハードルを下げ、それによって得られるポジティブな結果をセットで提示するのが効果的です。

3. 「なぜ今、これが重要なのか」背景と価値を明確にする

単なる「お知らせ」や「宣伝」をするだけでは、読者はなかなか行動してくれません。「なぜ今、この情報が必要なのか」「これを受け入れることで、自分にどんな価値があるのか」という背景と効果を示すことで、読者の納得感を高め、行動への動機付けを強化できます。

課題意識や社会的な背景を簡潔に説明する
  • 「近年、猛暑による熱中症患者の増加を受け、国は事業者の安全配慮義務をより明確にするため、法改正を行いました。」
  • 働き方改革が叫ばれる今、生産性の向上は喫緊の課題となっています。」
具体的なデータや事例を引用する
  • 「弊社の導入事例では、平均で〇〇%の業務時間削減に成功しています。」
  • 「このサービスを利用したユーザーの90%が『満足した』と回答しています。」
提供する情報やサービスの「価値」を強調する
  • 「適切な対策は、従業員の健康を守るだけでなく、事故や生産性の低下を防ぎ、企業の持続的な成長にも貢献します。」
  • 「このツールは、単なる作業効率化だけでなく、あなたのクリエイティブな時間を生み出し、キャリアアップを後押しするかもしれません。」

法的な義務であるというだけでなく、それが読者や社会にとってどれだけプラスになるかを具体的に伝えてみましょう。納得感と期待感が、行動への強い後押しとなるはずです。

PR文書作成の具体例

上記の3つのコツを踏まえたPR文書の一例として、2025年6月1日から施行された熱中症対策の義務化に関して従業員に向けたPR文書を以下に示します。

【重要なお知らせ】2025年6月1日施行
職場における熱中症対策の義務化について

連日の猛暑が続く中、職場での熱中症リスクは高まっています。「自分は大丈夫」という油断が、思わぬ事態を招くことも少なくありません

2025年6月1日より、労働安全衛生規則の改正により、企業には従業員の皆さんの熱中症対策が義務付けられます。以下の義務化の対象となる作業を行う場合は、事前に熱中症対策を講じた上で作業を行ってください。

【義務化の対象となる作業】

以下の環境下で、連続1時間以上または1日4時間以上行われる作業です。

  • WBGT(暑さ指数)28℃以上
  • または気温31℃以上

【事前対策】

  • WBGT(暑さ指数)や気温を1時間に1回測定してください。
  • 28℃以下の状態で休める休憩場所を確保し、いつでも利用できるようにします。
  • 15℃以下の冷たい飲料水を用意してください。
    • 冷たい水やスポーツドリンク、経口補水液を常備していますので、必要数を総務部にご連絡下さい。クーラーボックスに入れてお渡しします。

  • 定期的な「クールタイム」を導入
    上記の対象作業を行う場合。作業時間1時間につき、10分間の「クールタイム」を設けてください。この時間は作業を中断し、涼しい場所で水分補給と休憩をしっかり取ってください。

熱中症だと思われる場合】

熱中症の自覚症状がある時や、体調不良の兆候、あるいは周囲に熱中症の症状が見られる従業員を発見した際に、すぐに報告・連絡をしてください。

  • 体調異変を感じた際や同僚の異変に気づいた際は、まず直属の上司へ口頭で報告してください。
  • 上司が不在の場合で社内の場合、総務部(内線 9999) へ連絡してください。状況に応じてご家族へ連絡するなどします。
  • 社外の作業中で、重篤な症状が見られる場合は、速やかに救急車を呼んでください。

熱中症の症状が見られた際の対応手順】

  1. すぐに作業を中断し、安全な場所へ移動する。
    • 体調不良を感じたら、すぐにその場での作業を中止し、日陰や冷房の効いた涼しい場所へ移動してください。
  2. 身体を冷やす
    • 衣服を緩め、体を楽な姿勢にします。首筋、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている部分に、冷たい水や氷を当てて体を冷やしてください。濡れタオルで体を拭くのも有効です。
  3. 水分・塩分を補給する
    • 意識がはっきりしている場合は、スポーツドリンクや経口補水液をこまめに摂取してください。意識がない場合や吐き気がある場合は、無理に飲ませないでください。
  4. 周囲に助けを求める・報告する
    • 症状が見られる場合は、迷わず直属の上司、または「総務部(内線 9999)」へ報告してください。
  5. 必要に応じて医師の診察・処置を受ける
    • 症状が改善しない場合や、意識が朦朧としている、けいれんがあるなどの重篤な症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

まとめ

PR文書は、単なる情報伝達の手段ではありません。それは、読者の心に語りかけ、行動を促すための強力なツールです。

今回ご紹介した3つのコツ、「読者が自分ごとと感じる導入」「専門用語は避け、具体的な行動へと導く言葉を選ぶ」「『なぜ今、これが重要なのか』背景と価値を明確にする」は、どんなテーマのPR文書にも応用できます。

熱中症対策の義務化に関する社員向けのお知らせも、これらのコツを意識することで、ただの規則の周知ではなく、社員の皆さんの健康と安全への真摯なメッセージとして伝わったことと思います。

ぜひ、あなたの伝えたいことが読み手に「伝わる」PR文書を作成するために、これらのコツを日々の業務に活かしてみてください。